アパートにつく鉄骨製の廊下や階段も、ちょっと凝って作ればユニークな鉄骨廊下になりますよ!という工事例です。鉄工所の私たちなら特注の軽量鉄骨工事でこのようなオリジナル製品ができます。
ちょうど鉄骨階段の部分を隠しているのはQLデッキ。外壁のように使っていますが、こちらも本来はデッキ材として鉄骨廊下の床部分を支える建材。板面に凸凹があるのが特徴で強度もあるのですが、それは今度別の記事でお話します。
◆ もくじ ◆
建物から離れて鉄骨廊下がある設計。それぞれの世帯が「離れ」のようになっています。
ちなみ鉄骨はすべて溶融亜鉛メッキ処理されています。鉄にメッキをコーティングすることで耐候性をアップし、腐食(サビ)から鉄骨を守ります。
また、鉄骨廊下の手摺はモルタルを流す前に廊下の鉄骨に溶接されているため、固定金具を見せることなく、床からニョキっと手摺が生えているように見えるのです!
アパートの鉄骨廊下といえば、建物にぴったりくっついて取付き、お部屋のドアから出入りするわけですが、今回の鉄骨廊下は各々のお部屋のドアにそれぞれ橋を渡すような廊下となっていて、それぞれの世帯のプライバシーを守っています。
この鉄骨廊下。2階の居住者にだけ素敵な要素があるわけではありません。
1階の居住者の方にもメリットがあります。1階の居住者の人にとっては2階の廊下が大きく開口しているため、採光性もあって玄関前がとても明るいユニークな設計です。
1階の廊下です。木目のフェンス材を使って緑豊かな雰囲気にしています。これらのフェンスも鉄柱に接続することを前提にして軽量鉄骨を加工してあるのでスマートに見えます。
鉄骨廊下を下から見上げています。先ほどちらっと触れたQLデッキが見えますね。予め亜鉛メッキがされているので、今回の軽量鉄骨工事の溶融亜鉛メッキ処理とも見た目にもマッチしています。
2階の鉄骨廊下。床にはシートが敷かれており、防水効果もありますし、歩行音もしないんですよ!木目のフェンスとの色のトーンがマッチして素敵な統一感があります。
木目のフェンスのジョイント部分には「T」の形に加工したオリジナルの鉄骨パーツを使ってジョイントしています。
ユニーク鉄骨工事だからこそ、こうした小さな工夫を凝らしていけるのです。
アパートの鉄骨階段ももちろん溶融亜鉛メッキ処理されています。この亜鉛メッキをすると独特の質感になります。最初はピカピカな光沢がありますが、徐々にトタンのようにくすんだトーンになっていきます。
メッキをかけると通常の防錆塗装に比べると耐候性が大幅にアップするのですが、メッキの皮膜が落ち着いてくるまで塗装が乗りにくくなりますのでご注意ください。必要に応じて塗装されることもあります。
アパートの鉄骨廊下も、ちょっと工夫を凝らすだけで、これだけユニークな姿に変身します!これからアパートを建てるオーナー様、いかがでしょうか!存在感溢れれるデザイン、メッキの強度を伴って資産価値もアップしますよ。