「アパートの2階に上がる外階段を作り替えたい」と、アパートのリフォーム業者様からご相談をいただきました。アパートの玄関口にあるスペースを有効活用するための外階段の取り替え工事を行います。
省スペースを目指すリフォーム工事で階段改修
工事前の外階段の写真です。階段の鼻先(先端)が入口ギリギリまで伸びています。この外階段が内側に引っ込めば、アパートの玄関口を広くすっきり見せられるのでスペースの有効活用ができますね。
そこで、従来の「まっすぐの外階段」を撤去して、「途中で90度曲がる外階段」に取り替えることになりました。
現地のリフォーム業者さんが鉄工所をご存知なかったので、インターネットで当社にご相談をいただきました。ありがとうございます!
中折れ階段で大幅なスペース活用ができる
途中で角度を変える階段を「中折れ階段(なかおれかいだん)」と呼びます。
今回の外階段は、この「中折れ階段」に変えて、アパートの玄関口のスペースの閉塞感を解消します。途中まで横に降りるように設計することで、手前に降りる距離を縮めたのです。
この中折れ階段は、本体を2分割していて、現地で重機(クレーン)で吊り上げながら組立てています。重機が使えるメリットは「現地での工賃が節約できること」です。
もし重機が入れるスペースがないと、この階段を現地で溶接しながら組み立てることになるので、その分、工事費用が高額になってしまいます。
「ご希望どんぴしゃ」な製品を作れるオリジナル設計
新しい外階段に取り替えが終わりました。廊下から1段下げて、小さな踊り場を作ったのも、省スペース活用の裏技。
このような、「現地にベストマッチ」「どんぴしゃの製品」というのはオリジナル設計の強みです。オーナー様のご希望とリフォーム業者様との打合せ、これを反映するミリ単位で合わせる設計図。そして職人たちの腕。月並みな言葉を使うなら「イメージをカタチに」という工事です。
お客様にも大変ご満足いただけて良かったです。
中折れ階段ってこんな階段です
中折れ階段を降り始めるときの風景。途中に踊り場があって、そこから90度曲がって降りています。これまでの、まっすぐな階段に慣れていた入居者様は、引越したみたいな新鮮な気持ちでいるかも?
工事としては、階段本体をボルトで組み立てた後に手すりを溶接して完成です。
これで中折れ階段の完成です。
だいぶ階段が内側に引っ込みました。アパートの玄関口がぐんと広く使えるようになりました。あ、一番下の階段はコンクリート製になります。
省スペース活用のため中折れ階段が用いられることが多いです。ぜひご参考になさってください。ご用命ありがとうございました!