室内の鉄骨階段に求められる「デザイン」や「価格」もろもろ

室内におしゃれな鉄骨階段があると、インテリアのクオリティがぐぐんとアップしますね。今回の記事では、ホームページから多くご相談をいただく「室内の鉄骨階段工事」について、求められるデザインや価格の共通点について書きました。施工店の立場から言えることも書いています。

おしゃれな室内鉄骨階段

室内鉄骨階段のご相談のきっかけは?

工務店様や建設会社様などから、室内階段のご相談をいただくことが多くなってきました。「普段から鉄工所さんとお付き合いがないので」「ホームページを見てイメージが近かったので」「お施主様から鉄骨階段のご依頼をもらったので」など、ご相談のきっかけは様々です。

室内のまわり鉄骨階段

そもそも、室内の鉄骨階段に求められる要素は屋外のそれとはだいぶ違います。同時に私ども「施工店」にとっても、現場に求めたい状況も変わってくるのです。

今回の記事では、室内鉄骨階段に関して施主様(元請け様)から「求められるもの」と、施工店から「求めたいもの」をまとめてみました。

インテリアデザインのアイコンとして

屋外の鉄骨階段は常に外気に晒されて、不特定多数(オーナー様・アパート入居者様・来訪者様・配送業者様など)の方たちが利用するケースが多いですよね。そうなると求められるのは「サビにくい」「しっかりある強度」「メンテナンス性」などの利便性が優先されることが多いです。

室内に設置された階段とリビング

が、室内の鉄骨階段の場合は使用するのが「ほぼオーナー様(家族)」であり、かつ室内なわけですからインテリア設備のシンボルとして捉えられることが多いのです。

ご相談をいただく図面を拝見すると、室内デザインのアイコンとして設置したい意図を感じます。構造としても、木製の階段と比べて「比較的繊細に設計できる」ことから、華奢なデザインの鉄骨階段が求められています。

施工店の視点から見ると「繊細なデザイン」を成立させるために、「この部分には強度を支えるパーツが必要です」とか「この鋼材には最低限これくらいの規格がないと」とご提案します。

搬入路の確保が必要

室内に階段を設置するとき、それが新築なのか改築(増築)リフォームなのかで分かれ道になる要素があります。それが「搬入路」です。

室内の鉄階段の足元階段工事の室内風景  仮の木板で養生される室内の鉄階段

「室内にこんな感じの鉄骨階段を設置したい」と図面を拝見すると、搬入路がすごく気になってしまうのが施工店の性。デザインと施工条件を常に天秤にして考えなければなりません。

階段吹き抜け部の転落防止

つまり、搬入路の広さや融通性とデザインの自由度は比例します。搬入路が確保しにくいほどデザインは制限されてしまうので要注意です!

工事の予算と価格

ご相談をいただくときに大事なのは、当然「価格と納期」ですよね。

まずは価格のお話。階段を室内に設置するのはどれくらいの価格がかかるんだろう・・と気になるところです。しかしながら、当社はオリジナル設計なので「定価」というものがないのです・・。そこで価格を算出するための「図面」が必要になります。

鉄骨階段の図面

「だいたいどれくらいの価格がするの?」というお問合せもいただくのですが、階段のデザイン(設計)や施工条件、立地などでピンキリですのでなんともお返事しづらいのですが、「でもだいたいでいいから!」という方のために、1フロア分の階段工事では50万円~100万円くらいになることが多いです・・とお答えしております。だいたいですからね。

次は納期のお話。室内の階段であっても屋外の階段であっても、現地での打合せや採寸を経て設計図を準備して、自社工場で加工します。やはり、それなりの時間は必要になります。

室内の鉄階段の設置中

あくまで目安ですが、設置するタイミングが新築であっても改築であっても「設計図(施工図)の承認後2~3週間 / 1フロア分」くらいで製作できることがほとんです。既製品や定価のあるものではないので、その都度ご相談になるかと思います。あとは現場状況に合わせて施工する流れにります。

まとめ:良いものを作ろう

室内の鉄骨階段に求められるものを書いてみました。いかがでしたでしょうか。

インテリアデザインとしてのオシャレな鉄骨階段

最後に。これは室内階段に限らないことですが、工事成功のミソをひとつ。

お施主様や元請け様から「こんな階段が欲しい!」とご相談をいただけることは本当にありがたいことです。そして完成した工事を喜んでいただけることはモノづくりを生業とする当社としては何よりのご褒美です。

良いものを作りたい気持ちはオーナー様も元請け様も当社も同じ!だからこそ、丸投げの発想ではなく、それぞれが協力し合って理想の生活シーンを目指しましょう。その方が絶対に良いものになります。これは何千回と工事をしてきた経験です。

鉄骨階段工事についてお気軽にお問合せください。