エアコンの室外機をバルコニーに置くことができず、建物の外壁に室外機用の架台を設置する場合があります。こんなとき、オリジナル鉄骨工事の鉄工所がお役に立ちます。
◆ もくじ ◆
エアコン室外機をバルコニーではなく壁側に設置したい
こちらが工事前の外壁。
すでにアンテナ工事の用のキャットウォーク(移動用の小さなステージ)がついていますが、この外壁にある窓の下あたりにエアコンの室外機を設置したいというご要望でした。
実際、エアコンの室外機をバルコニーに置くと邪魔だし、むあ~っと暑くなるし不便ですよね。このことから外壁側に室外機専用の設置場所を作る工事になります。
外壁周辺の寸法を現地調査して、室外機の規格サイズを事前に確認しておけば、壁掛けの室外機架台の設計図を作ることができます。
外壁に固定するのはケミカルアンカーを使う
今回の室外機架台は、室外機の重量(40kg前後)や、今後のメンテナンスのために人が乗ることが想定されるので、外壁にしっかり固定される必要があります。
この工事では金属アンカーを使わず、固定強度にメリットのあるケミカルアンカーを使います。
架台用ブラケットを設置。人も乗るから強固に。
ケミカルアンカーでブラケットを固定しました。ブラケットというのは、これからつける架台の重量を支える柱のような存在。
ここが強度の基点となります。室外機の重量もさることながら、今後の室外機のメンテナンスや交換を見越して、作業員が架台に載ることを想定しているのです。
室外機架台を溶融亜鉛メッキにしている理由
架台用ブラケットのうえに、室外機を設置する架台を載せてボルトで組み上げます。
この鉄骨製品は溶融亜鉛メッキ処理をしているので耐候性があり、腐食に対して強くなっています。溶融亜鉛メッキをすると通常の鉄部コーティングよりも5倍前後の耐候性がつきます。例えば電気の鉄塔などは溶融亜鉛メッキがされています。
しかし、塗装などのカラーリングは基本的に行いません。耐候性や外観など、製品求められる事情によって選択肢が分かれるところです。実用性が優先の今回の製品は溶融亜鉛メッキにしています。
あ、ちなみに、鋼材費と同じくらいのメッキ費用がかかりますのであしからず!
既存の点検用キャットウォークを使って、室外機に移動できるように、小さなステップを増設してあります。
これで安心して室外機のメンテナンスができるようになりますね!
エアコン用の室外機架台工事が完了しました。室外機のタイプに合わせて固定できるような加工もしてあります。
これでエアコン室外機は、バルコニーなどに置かれずスペースを有効に使えますね!