とある店舗の真鍮製の表札です。レーザーカットとで文字部をカットしています。真鍮はレーザーを反射しやすくあまりレーザーには向かないともいわれますが、このような真鍮製の製品を使用するときのメンテナンス方法について経験から考えてみたいと思います。
真鍮とは(メリットとデメリット)
真鍮とは「黄銅鋼」とも呼ばれる銅と亜鉛との合金です。真鍮の特徴はなんといっても見た目の美しさです。その色はゴールド(金色)に近く光沢があります。また、メンテナンスを怠ると変色しますので扱いにが注意が必要です。コーティングをすることで解決できますが、その効果に永続性がありません。
また真鍮は「加工性・耐食性」が高いので金物製作にも向いています。しかしその反面、荷重に弱く、成果物によってはステンレスなどで製作したものに真鍮メッキを施すことで、真鍮のビジュアルに近く、また丈夫なものができます。この、真鍮メッキは、スチールにも適応できます。
真鍮には上記のようなメリット・デメリットがあります。
真鍮表札のメンテナンス
真鍮は時間が経ってくると外気に反応して酸化が始まり黒ずんだり白い斑点のような模様が出ます。これを放っておかずに定期的に磨いたり研磨することで輝きを復活できます。
研磨はちょっと一般的には難しいので、例えば弊社ではピカールという金属研磨液(日本磨料工業株式会社様)をお勧めします。これを適量とって柔らかい布でゆっくり優しく拭き磨きします。
あまり大量に塗ってしまうと、今度は液体を拭き取るのに苦労してしまうので、小指の頭に乗せるくらいの量で馴染ませるように磨いてみてください。
もし、製品に溝状の模様などがあれば、その目にそって拭いてくださいね。こうすれば光沢は甦ります。
今回のオーダーメイド金物は、真鍮の表札でした。店舗やご自宅の玄関に金色に輝く真鍮製の表札やサインがあると、プレミアムな雰囲気を演出してくれます。
この美しさをキープするためにもメンテナンスはマメに行う必要があります。ぜひ愛してあげてください。