これは番外編。当社のトラック荷台(床板)が腐食したので交換してみました。自動車工場の範疇なのでしょうけど、鉄工所でもやろうと思えばできてしまうのです。というか、ある意味では鉄工所が得意な範疇でもありまして。(それは後述!)
今回は当社のトラック荷台の床板交換をレポートします。
【ご注意】自社トラックの修理をしてみた記事でして、修理の請負はしておりません。
交換する前のトラック荷台
荷台が木材のトラックは、幌などかけずに外部に駐車しておくと、車体やエンジン等より先に荷台の木材の腐食してしまうケースがあります。実際、当社のトラックもエンジンはまだまだ現役なのですが、重量物を頻繁に載せているためか荷台の木材が腐ってボロボロに。
当時は穴が空いてしまった場所に絆創膏のように鉄板を貼っていたのですが、本格的に板を張り替えることにしました。
トラック荷台の床板は、「根太(ねだ)」と呼ばれる鉄フレームにビス止めされているので、これを1本1本抜いていきます。
荷台の床板を撤去をしてみよう
固定ビスを抜き終ったら工場内のクレーンを使って、一気に床板をめくりあげていきます。
驚くほどにペロンと取れてしまいます。腐食でボロボロになった床板。これまでおつかれさまでした!
荷台床板の根太を溶接修理できるのが鉄工所
荷台の床板を剥がすとこのようになっています。床板を固定するためのフレーム(根太)が横方向に一定の間隔で取付けられています。
先ほど「鉄工所だから得意な部分もある」と書いたのは、「鉄工所は腐食した根太の補強ができるから」です。ぼろぼろになった床板を剥がすと、その下にある根太も同じくボロボロになっている可能性が高いのです。
床板はアピトンではなく耐水ベニヤ材を使ってみた
知り合いの自動車工場さんにも聞いたのですが、トラック荷台で使用されている木材は、本来は「アピトン材」というものを使います。
アピトン材は線路の枕木や部屋のフローリングでも使用される耐久性の高い材木です。
しかし・・しかし。高い。
ほかの木材でも代替えできないかと、今度は材木屋さんに相談しました。そこでアドバイスを受けつつ当社で選んだのは厚さ15mmの「耐水ベニヤ材」。アピトン材の半額くらいになるはずです。
トラックで使われるアピトン材は一枚板の特注だったりするのですが、今回はベニヤ材を分割してビス固定していきます。耐水ベニヤは両面に耐水処理が施されているので、木材の反りに関係なく、どちらを表にしても使えて便利!
床板の張り替えが完了
見事にトラックの床板を交換することができました。分割された耐水ベニヤ材の効果については、これからの使用経過でわかってくると思います。おそらく当社は「ハードな使い方をしている」部類だと思います。また報告しますね。
自動車工場さんのような専門家ではありませんが、当社でもトラック床板(根太フレームの溶接補修)ができました。もちろん正規の修理方法ではないので修理は自己責任です。
以上、「鉄工所でもできるよ!トラック荷台の床板交換」でした!
【ご注意】自社トラックの修理をしてみた記事なので、修理の請負はしておりません。